SDGsへの取り組み
アドサービスでは、国際社会の共通目標として掲げられている「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成を目標に、事業を通して様々な活動を行っております。
目次
持続可能な開発目標とは
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)とは、2015年9月の国連サミットにて当時の加盟国193ヶ国が全会一致にて定められた目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを掲げており、環境問題だけでなく、人権問題や昨今の社会問題にも切り込んだ目標になっております。
これらは先進国のみでなく発展途上国も対象となるユニバーサルな取り組みであり、日本も例外ではなく積極的に取り組んでいます。
年々SDGsの需要は上がっており、サイン業界でもその盛り上がりを見せています。
アドサービスが目標に掲げる5つの目標
出力屋さん(運営会社:株式会社アドサービス)では、SDGsの各目標・ターゲットを意識した製品・サービスの開発に随時取り組んでおり、その中でも特に下記の目標に重点を置いて活動しております。
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目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
・リサイクル可能な素材の使用
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目標8「働きがいも 経済成長も」
・労働衛生の向上
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目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
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目標12「つくる責任 つかう責任」
・リサイクル可能な素材への切り替えを随時検討、実施
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目標13「気候変動に具体的な対策を」
・ユーザーへのリサイクルの呼びかけ
・塩ビ素材の仕様を削減
活動報告
SDGsの目標達成のため、出力屋さん(運営会社:株式会社アドサービス)実際に商材として利用している素材をご紹介いたします。
ペットボトルクロス
■素材の特徴
- 100%リサイクル原糸使用し、使用後もRPF固形燃料に変えることが可能
- 素材の白色も高く色沈みが少ない為、高画質で鮮明なプリントが可能
- 様々な規制(REACH規則、RoHS2指令)に対応しており有害物質の重金属など不使用
- 防炎コーティングを施しており、防炎認定取得が可能な製品
※1REACH規制=2017年6月1日に発足した、欧州連合(EU)における化学品の登録・評価・認可および制限に関する規則の事
※2RoHS2指令=2019年7月22日に施行された、カドミウム・鉛・六価クロム・水銀・ポリ臭化ビフェニル・ポリ臭化ジフェニルエーテル・DEHP・DBP・BBP・DIBPの使用を制限した指令のこと。
弊社ではサンプルを作成し、日本防炎協会様より認定書を頂きました。
LIMEX
■素材の特徴
- 石灰石を原料としており、プラスチック使用量を抑えた代替製品を作れる
- 石油資源の使用量・温室効果ガスの排出・水資源の使用を削減可能
- 石灰石の為自給自足の生産が可能
▲ 紙やプラスチックに代わるサステナブルな素材。紙よりも破れにくいため、強度を求められる名刺・メニュー表・カレンダーのようなツールへの活用におすすめです。
弊社では全社員の名刺素材を「LIMEX」に変更しました。
PL50mC-10
植物由来のバイオベース素材から作られたフィルムです。車両マーキング、イベント・プロモーション用途でベースフィルムとして活用することができます。
■素材の特徴
- 47%がトウモロコシ由来(非食用由来)などのバイオベース素材から作られている。
- 非塩ビフィルム。
- 2次曲面にも施工可能で、エア抜け性が高く、施工しやすい。
この素材の最大の特徴は、従来の塩ビ素材と同等の性能を維持しながら、バイオベース素材を使用することで環境負荷を低減できるという点です!
企業のメリット
1.信頼と好感度の向上
環境意識の高い消費者や企業顧客からの支持を得やすくなり、ブランドの信頼性と好感度が向上します。
2.競争優位性の確立
環境に配慮した製品を提供することで、市場での競争力が強化され、他社との差別化を図ることができます。
3.コスト削減
省エネ技術の導入により、長期的には廃棄物処理コストやエネルギーコストの削減が期待できます。
4.規制対応とリスク回避
厳しくなる環境規制に先駆けて対応することで、将来的な規制への適合が容易になり、罰金の回避も期待できます。
段ボールパネル Gooパネ!フルートW
強度と環境性能を両立した多機能素材「段ボールパネル」
段ボールパネルは、紙をベースとした軽量素材でありながら、優れた剛性と耐久性を兼ね備えた、多用途に対応する機能性パネルです。展示会のディスプレイやPOP、什器、さらには工作・DIY素材としても幅広くご活用いただけます。
■素材の特徴
- 軽量で取り扱いやすい
段ボールパネルの最大の特長は、その「軽さ」です。木材やプラスチック、金属製のパネルと比較して圧倒的に軽く、十分な強度を備えているため、女性や一人での持ち運び・設置も容易です。イベントや展示会、仮設ブースなど、設営・撤去が発生する場面でも大変重宝されます。
- 加工しやすく多様な表現が可能
カッターやボールペンといった簡易な道具でもカットや折り曲げができ、接着・穴あけなどの加工もスムーズに行えます。プリントやシールの貼り付けにも適しており、グラフィックパネル、POPディスプレイ、店舗装飾、DIY作品など、用途に合わせた自由なデザインが可能です。
- 環境に配慮したサステナブル素材
主原料はリサイクル可能な紙素材で、環境への負荷を低減した製品です。脱プラスチックや環境配慮が求められる昨今、持続可能な素材として注目されており、企業のSDGsやエコ活動の一環として採用されるケースも増えています。使用後の分別・廃棄も容易です。
■当社における取り組み
当社では「段ボールパネル Gooパネ!フルートW」を以下のように活用しております。
- 展示会・イベントブースのバックボード
- 店舗内POP、サインボード
- 商品ディスプレイ用の什器パーツ
- 自立式の案内板・案内サイン
再生アクリル リアライト®
■素材の特徴
- 再生原料を約80%使用
使用済みのアクリルを回収・再利用することで、廃棄物の削減に貢献。環境配慮型素材として「エコマーク」認定も取得しています。
- CO2排出量を約70%削減
製造工程における温室効果ガスの排出を大幅に抑え、地球温暖化防止に寄与します。
- 高い透明性と強度を実現
通常のアクリル製品と比べても遜色のない、クリアな透明感と優れた耐久性を保持しています。
■再生アクリルができるまでの工程
- 1.使用済みアクリルや端材を回収
不要になったアクリル製品や加工時に出た端材を回収します。
- 2.粉砕・再ペレット化
回収したアクリルを細かく粉砕し、再び原料として使用できるようペレット状に加工します。
- 3.アクリル板として再生
再ペレット化した原料をもとに、新たなアクリル板として再生します。
このように再生アクリルは、限りある資源を有効活用するサステナブル素材として、環境意識の高い企業やブランドから注目を集めています。
■アクリルと再生アクリルの違い
一般的なアクリルと再生アクリルの違いは、主に原料の出所・品質の安定性・価格・環境負荷などにあります。それぞれの違いを比較表にまとめると、以下のようになります。
一般的なアクリル 例:バージンアクリル(新材) |
再生アクリル | |
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原料 | 石油由来の新しい原料のみ使用 | 廃棄されたアクリルを再利用 |
透明度・美観 | 非常に高い(光の透過率92%以上) | やや劣る場合あり(再生度による) |
物性(強度・耐候性など) | 安定して高品質 | 再生回数や原料によって差が出ることがある |
コスト | 一般的に高め | 場合によっては安価(ただし精製コストによる) |
環境負荷 | 高い(原料採取・製造によるCO2排出) | 低い(資源の再利用、廃棄物削減) |
色・質感の選択肢 | 豊富、自由度高い | 色味にバラつきが出る場合がある |
用途 | 光学機器、ディスプレイ、建材など高精度が必要な場面 | 看板、POP、雑貨、サステナブル製品など |
■当社における取り組み
環境配慮への取り組み − 再生アクリルへの切り替え実施中
現在、ユーザーへのご提案の際に再生アクリルへの切り替えをご案内しており、すでに多くの製品で採用が進んでいます。切り替え後も、これまで通りの品質・性能が確保されていることから、ユーザーからの懸念や問題はなく、スムーズな導入が実現できています。
今後も当社では、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境にやさしい素材や製造工程の採用に積極的に取り組んでまいります。