壁面サイン・広告・装飾の中で最もスタンダードと言える仕様が、「板+インクジェット出力シート」という組み合わせ。
アルミ複合板を始めとした様々な種類の��板�≠ﾉインクジェット出力したシートを貼り込む仕様には、下記特徴があります。

■壁面の形状に関係なく、意匠全体を平面に保つことが可能
設置壁面がレンガのように凸凹面だとしても、壁とグラフィックシートの間に板があることで凸凹が表出することはありません。凸凹面に、板無しで糊有グラフィックシートを直接壁面に追随する形で貼付する場合、見る人によっては視認性が低く、美観が優れないと感じることがあるようです。

■物理的強度の向上
板にインクジェットシートを貼り合わせることで、グラフィックや看板など製作物そのものの物理的強度が増すため、屋外や、通行人が触れることのできる場所へのサイン・広告・装飾に適しています。

■対候性保証申請可能
全ての製品に該当するものではありませんが、特定の限られた条件をクリアした製品に対し対候性保証をメーカーに申請することができます。これは、屋外垂直掲示の使用において設置後5年以内に著しい退色及び剥離が起きた場合、施工費などを除くグラフィックシートを無償にて補償してもらえるシステムです。アルミ複合板の使用は、その保証システムに申請するために必要な条件の一つです。

これら特徴に加え、屋外の壁面看板製作においては最もスタンダードな仕様のため、看板設置までの作業フローが一般化・定型化されていることが多く、また材料の物流も豊富なため価格が最適化されやすい傾向にあります。このことから、比較的注文から設置完了までスムーズに、トラブルなく進行することができます。

板+インクジェット出力シートの中で最もスタンダードな仕様です。アルミ複合板は、屋外使用においても変形や反りに強く丈夫という特徴から、壁面看板（サイン）製作における化粧板として長年重宝されてきました。
化粧板の中では比較的軽量とはいえ1�u約2kgほど重量があり、万が一落下した際危険であるため、サイズの小さいものを除き基本的に両面テープや接着剤のみでの設置は不可。ビスでしっかり壁面に固定するのが一般的です。

広告媒体用途でアルミ複合板が壁面に既設されているケースがあります（1〜2年契約が多い）。
この場合、ニーズに対する仕様・価格の最適化という観点において、基本的には短期屋外看板用のシートを選択しますが、より優れた対候性や品質保証を希望する場合はグレードの高いシートを選択するケースもございます。

板を使わず、インクジェット出力（印刷）した糊付きのシートを直接壁面に貼る方法です。
壁面の材質、用途などによりシートを選定します。

【サイン用途】

店舗、企業看板のように長期使用を前提とした場合、基本的には恒久接着タイプの糊付きシートを使用するか、両面テープやコーキング等を使用して非恒久接着タイプの糊付きシートを貼り込むかの二択となります。

いずれも、従来貼り付けが困難であった平滑ではない壁面・粗面などにもよく馴染むシートを使用します。近年、主に壁面看板（サイン）製作時において、万が一サインが落下した際の人命リスク回避のために採用されることが多くなってきました。

一方、採用する場合の懸念点として、凸凹壁面に直接貼ることのできる糊有シートは壁面に追従する形になるので、壁面の形状が表出します。レンガ等凸凹のある壁面に設置する場合、化粧板を使用した看板と比べ、見る人によっては美観が優れないと感じることがあるようです。また、長期使用後に壁の原状復帰を求める場合はあまりおすすめできません。

【短期広告用途】

駅臨時広告における腰壁シートのように数日〜数週間だけ貼る場合には、再剥離前提のためコーキングを使用せず非恒久接着タイプの糊付きシートを使用します。

アルミ複合板等の化粧板を使用しなくても、表面が平滑（つるつる）な壁面に対しては、短期用〜長期用、再剥離タイプ／恒久接着タイプなど、用途に合わせて様々なタイプの粘着シートを貼れる可能性があります。
工事現場の仮囲い広告や駅のホームドア広告は、掲出期間後に剥離前提でインクジェット出力した粘着シートを直接貼っているケースがほとんどです。
※塗装壁の場合、塗装剤の原料によっては平滑面でもシートが貼れない（剥がれてしまう）場合がございます。壁面の表面の素材・原料が分からない場合、現地調査やテスト施工を行い、改めて適正なシートをご提案いたします。

表面は平滑（つるつる）だけど、シャッターやトタンのように波形や目地のある壁面には、素材が伸びやすいという観点から、インクジェット出力するベースフィルム・ラミネート共に二次曲面にも対応できる塩ビ製であることがおすすめです。

主に内装の壁材として使用される石膏ボードに、下地処理をした上でサイン・装飾用途でインクジェット出力した粘着シートを貼ることが出来ます。こちらは恒久接着前提です。

ポスター用紙など、非粘着のインクジェット出力シートを両面テープ等で設置する方法です。「非粘着シートを壁面に貼りたい」という場合はもちろんのこと、剥離前提の広告用途など短期で使用したい場合などにも、剥離のしやすさ等を考えこの仕様を選択することが多々あります。
特に駅の柱巻き広告（円柱）においては、��ポリマウント加工�＝iポスター用紙にPETフィルムを貼り合わせる加工）を施した非粘着のシートを、再剥離タイプの両面テープで柱に設置するという方法が主流です。

ポスター用紙など、インクジェット出力した非粘着シートにPET素材のポリマウントフィルムを貼り合わせたシートのことです。ポリマウントフィルムを貼り合わせることにより、ポスターにコシをもたせ、物理的強度を高めることができます。
柱巻き広告（円柱）は駅広告として商品化・媒体化されている場合が多くありますが、アルポリック複合板などを基材とした平看板面と違い、貼り付ける壁面の素材が石製、金属製など多岐に渡ります。再剥離性が担保されていない壁面に対し粘着シートを採用した場合、剥離作業に時間がかかる他、下地破壊や糊残りなどが生じる可能性があるため、非粘着シートを弱粘着の両面テープで設置する方法が主流です。
ポリマウント加工も2種類方法があり、意匠の表面をグロス（艶有）にしたい場合とマット（艶無し）にしたい場合とで仕様・料金が異なります。

インクジェット出力した非粘着シートを加工（ポリマウント加工等）無しで両面テープ等で壁面に設置する方法です。
ユポ製のポスター用紙は、イベント用途等で、短期的または一時的に使用する場合、または長期屋外対候性を問わない場合に使用する場合があります。
長期屋外サイン用途には、NOALX™（ノンアルミ複合板）というPET複合材を原料とした非粘着シートがあります。近年アルポリック複合板に変わる軽量のサイン素材として注目されているシート素材です。